2016.3.4

スポーツ文化を考える Vol,9

 
羽崎 貴雄
一般社団法人鬼ごっこ協会 理事

今回はスポーツの観客について私なりに少し書いて行きたいと思います。 スポーツは自分で楽しむということとスポーツを観戦すると言った楽しみ方があります。 スポーツは観戦することも大きな楽しみ方の一つです。特にスポーツは技術やその他のこ とにより自分ではなかなか出来ないもも多くあります。そんな時に自分では出来ないけ ど、応援をすることでそのスポーツを行っているのと同じ気持ちになることが出来ます。 それくらいスポーツを観戦し、応援することはスポーツが存在する上で非常に大切なもの です。

時に厳しく、時に優しく。

スポーツの応援はそのスポーツの種類や国、その他様々な要因により異なっています。な ので、統一してこれが正しい応援の行い方だというものは存在しないのではないかと思い ます。そのスポーツにあった応援をして行くことが、スポーツを観戦することの楽しさに も繋がってくると思います。

サッカーは観客のことをサポーターと言い、観客も選手と一緒に戦っていると言った応援 の行い方が主流になっています。ヨーロッパや南米では応援しているチームが勝つだけで はなく、内容も含めて評価するので非常に目が厳しいサポーターとして有名ですし、サッ カーを非常に良く知っています。

テニスやゴルフ等の観戦はむやみやたらに声を出しての応援はマナー違反というような形 になっています。選手の集中を切らさないようにプレー中の応援はほとんどないような形 で、非常に紳士な応援と言った印象が持たれています。特にゴルフはスイング中は絶対に 声を出しては行けないような雰囲気で、これも一つの応援の仕方になっています。 あまり知られていませんが、ラグビーは監督はグランドにいてはいけないルールになって おり、監督は試合中観客席で見ていなければならないと言ったスポーツもあります。監督 でありながら試合中は観客として試合の分析をするといった独特なスポーツではないで しょうか。

フィギュアスケート等のように観客が手を叩いてリズムに乗ることで選手を盛り上げた り、会場を盛り上げる等と言った観戦方法もあります。この応援方法は陸上等の競技も見 られ、選手のモチベーションをあげる一躍をになっていて記録への後押しになっているの ではないでしょうか。

ここで取り上げたものはごくごく一部のスポーツだけですが、それだけでも応援の方法や 観客のあり方は異なっています。それだけ楽しみ方も千差万別です。色々なスポーツを知 り、そのスポーツを観戦し、応援することで様々なスポーツの醍醐味と言ったものを体感 出来ると思います。是非多くのスポーツに触れ、スポーツの楽しさを知って頂ければとお もいます。

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羽崎 貴雄 / Hazaki Takao

一般社団法人鬼ごっこ協会
   専務理事
   チーフ・パーティー・エンジョイナー
国際スポーツ鬼ごっこ連盟 理事長
鬼ごっこ総合研究所 副所長/研究部長


1983年京都府生まれ。2006年青山学院大学経済部卒業。俳優、舞台・映画プロデュース活動中の2007年(株)アミカ企画を設立、代表取締役社長に。地域に密着した映画や舞台、イベントプロデュース事業を行う。2010年(一社)鬼ごっこ協会設立、理事に就任、事業統括を担当。2014年国際スポーツ鬼ごっこ連盟設立、理事長に就任。現在スポーツ鬼ごっこの国際化に向けた活動に従事している。
<資格>
保育士