親子関係と鬼ごっこ Vol,1

2015年4月16日(木)
羽崎泰男(鬼ごっこ協会代表理事)×平峯佑志(国際スポーツ鬼ごっこ連盟事務局長)

■平峯 佑志
全国の鬼ゴッターの皆さん。今日は、平峯佑志が、羽崎泰男代表理事と親子関係について話したいと思います。よろしくお願いします。

鬼ごっこの活動をしていて鬼ごっこが日本の親子関係をよりよくできるスポーツなのではないかと思っているのですが、羽崎さんが鬼ごっこを通して何を一番に伝えたいか教えて下さい。



■羽崎 泰男
鬼ごっこには、スポーツ的な物だとかたくさんあるよね。でも、スタートは親子でやる鬼ごっこなんだ。原点も色々とあるけれど、よちよち歩く子どもになると好奇心が強くなってくる。赤ちゃんの時からそういうのはあるけれど、目を動かしたりだとかもそうだよね。よちよちでも、ちょこちょこで動けるようになってくると、最初に目指すものは動くものなんだ。例えば、風に吹かれて葉っぱが動く。するとこれに好奇心を持って取りに行く。これが鬼ごっこの最初なんだ。



■平峯
昆虫を追いかける姿に似ています。

■羽崎
そうだね。最初は自然ぶつみたいなもの。その次が虫でチョウチョやアリなど。アリが動いているのを追いかけて行くって言うこと。そうすることで好奇心を満たそうとする。追いかけて追いつけるものに。それが最初の鬼ごっこ。動きが遅いものの次により早いものにといった具合に興味が移って行く。運動能力の発達に応じて、好奇心にも変化がある。最初は、動いているアリを追いかけるという形でも鬼ごっこになる。最初はね。止まっているのを見てそっとそれを取りに行くとかなんだけど。ただ、その中でも親が果たす役割というのは重要で、子どもそういうことができる環境を作ってあげること。それがひいては、子どもが自由に動ける環境を作ってあげるということになる。親が〝あーしろこーしろ〟と命令するのではないよ。でも、そういった場所には親がいないと行けない。親子関係の一番大切な部分は子どもが好奇心を持って満たそうというものを叶えてあげることなんだよ。


■平峯
受け入れてあげるとか、認めてあげるということですか?

■羽崎
認めるというより、それを叶えてあげるってことだね。挑戦したり冒険しがり。それをやらしてあげるということをしないといけな。いよね


■平峯
放任とは違うんですか?


■羽崎
放任とはちがうんだよ。環境というのは、親がある程度の設定をしてあげる必要性があるんだ。その環境の中でなら、子どもが自由にやっていいんだ。こう考えると、鬼ごっこのスタートは親子なんだよね。生き物を追いかける。親子遊びの中に鬼ごっこ。お父さんでもお母さんでもいいんだけど「お尻をたたくぞ」とか言いながら子どもを追いかける。こういったものがある意味では鬼ごっこの原点、になるんだ。また親子のコミュニケーションになるよね。ただ、無味乾燥で追いかけるのではなく、コミュニケーション、つながりを持ちながらやるというのが。必要なんだ。


次回に続く。

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