2016.6.28

『よく食べ・よく遊び・よく〇〇する』Vol,3

 
若木 均
わかきkids'クリニック院長
日本体育協会公認スポーツドクター

歯の健康は、運動能力やスポーツのパフォーマンスにも影響!
~虫歯予防のためにも「かかりつけ歯科医」を持ちましょう~

食事と運動を考える際に、避けて通れないのが「歯の健康」です。国内の小中学生を対象とした調査では、歯の健康状態(う歯の有無や歯列・咬合の異常の有無)が良い児童のほうがそうでない児童に比べ筋力や持久力、瞬発力といった運動能力において有意に高いという結果が得られています。

また最近の歯科研究では、「3歳までに虫歯(う蝕)なく過ごすことができれば、そのあとの虫歯の発生が極めて少ない」ことが分かってきております。

虫歯の予防については、①よく噛んで食べること、②だらだらと食べることをせず唾液等による口腔内洗浄の時間を作る、といった食習慣の改善、③正しいブラッシングの習慣化などが挙げられます。こういった歯の健康を保つことが、ひいては運動能力の向上にもつながると考えられます。

そう考えますと、虫歯になってから歯科に相談に行くのではなく、虫歯にならず歯の健康を守り継続する予防的な視点から、かかりつけの歯科医を持つことが大切ということがわかりますね。定期的に指導を受けることで、虫歯を含めた口の中の問題を未然に防いだり、早期に発見して治療したりと予防的なアプローチができると考えられますし、歯の健康状態が良いことはスポーツや運動においてもよいパフォーマンスにつながることが期待できます。

若木 均 / Wakaki Hitoshi

わかきkids'クリニック 院長
日本体育協会公認スポーツドクター


平成9年 浜松医科大学卒業
平成9年 慶應義塾大学病院小児科学教室
*慶應義塾大学病院勤務時に、こどもの城体育事業部で短期研修。
平成15年~ 横浜市立市民病院小児科
目黒通りこどもクリニック 院長
現在 わかきkids'クリニック 院長
小児科専門医
日本体育協会公認スポーツドクター(平成23年~)