『「鬼ごっこ」の時事』Vol,1
〜学童保育の現場で必要とされる「鬼ごっこ」〜



2016年2月9日(火)
平峯 佑志(国際スポーツ鬼ごっこ連盟 事務局長)


 鬼ごっこニュースに初めての記事を書かせていただきます。一般社団法人鬼ごっこ協会・国際スポーツ鬼ごっこ連盟事務局長の平峯佑志と申します。タイトルとして、『「鬼ごっこ」の時事』とさせていただきました。この連載記事は、一ヵ月に一度の頻度で掲載をしていきます。鬼ごっこにまつわる「時事」ということで、その時々の社会の出来事や流行に合わせて、記事を書いていきたいと思います。私自身は、鬼ごっこ協会の事務局員も行っているため、協会の同行についても時事ネタを掲載していきます。
 
 今回は、テーマとして学童保育の現場で必要とされる鬼ごっこについて触れたいと思います。学童保育は厚生労働省が所管しており、主に日中に保護者が家庭にいない児童が、学校の授業終了後の時間を過ごすための、児童の健全な育成を目指す場所のことです。小学校の校内に設置をされていたり、行政施設に併設をされていたり、民間企業や市民などが運営をしているケースもあり、多様なあり方があります。近年は、両親の共働き家庭やひとり親家庭の増加、祖父母と離れて暮らす核家族の増加により、学童保育で過ごす必要のある児童は増加の一途をたどっています。


 学童保育では、施設の充実度に差があり児童が遊んだり、勉強したりスペースもある施設と、手狭でゆとりのない施設があり、学校終了後の貴重な時間を過ごすにあたり、児童の心身ともに充実した時間を提供するにはどうすればよいのかについて、課題を抱えている施設は多くあります。中でも特に、体を動かして、遊びをすることでリフレッシュをすることの重要性が考えられています。


 その中で「鬼ごっこ」は、現在かなり注目を集めています。鬼ごっこは、場所を選ばずに、学年や男女の差を超えて楽しめるものなので、例えば部屋のみの学童保育であっても、部屋の中でできる鬼ごっこ遊びを考えて実施をできるなど、汎用性が鬼ごっこにはあります。世代間交流やコミュニケーション、集団意識、仲間意識などの醸成にはもってこいの遊びです。もともと、鬼ごっこは学童保育の現場で長らく取り入れられてきましたが、鬼ごっこ協会の取り組みもあり、積極的にプログラムとして鬼ごっこを単体で取り入れる施設も増えてきています。鬼ごっこを通して、遊び場の減少や集団で集まる機会が減っている現代の子ども達に鬼ごっこが伝承される場として「学童保育」で、さらに鬼ごっこが取り入れていかれることを願いたいと思います。

プロフィール

平峯 佑志 hiramine yuushi
一般社団法人鬼ごっこ協会
国際スポーツ鬼ごっこ連盟 事務局長

1985年鹿児島県生まれ。日本大学法学部卒。大学在学中に鬼ごっこに出会い、2010年6月の鬼ごっこ協会の設立前より活動に参画。事務方の責任者として「スポーツ鬼ごっこ」の普及のための営業活動、広報活動、イベントの企画やプロデュースを行う。民間企業、大学、教育機関、NPO等で多数プログラム指導や講演会を実施している。

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