2016.6.10

『世界を知る〜遊びの観点から〜』Vol,2

 
松尾 泰範
旅行代理店勤務

世界の鬼ごっこ。今回はマルタ共和国です。

マルタ島はイタリアのつま先、シチリアのすぐ下に浮かぶ地中海の美しい島です。その歴史はおもしろく、紀元前3600年、世界で最も古い巨石神殿を有すると共に、その首都ヴァレッタはテンプル騎士団、ドイツ騎士団に並び、中世ヨーロッパの三大騎士修道会にあたる聖ヨハネ騎士団が本拠地にしていた場所でもあります。

そんなマルタの鬼ごっこの名前は「ハルバ」。鬼に捕まった子は、手を繋いで鬼の基地に待機。仲間が助けにくれば、解放されるというものです。日本でいうの「けいどろ」に似ています。また最近の子供達はさらに改良を加えており、鬼に捕まった子は鬼になり、鬼が増えていく。そして最後の子がいなくなるまで、遊びは続くのだそうです。ちなみに「ハルバ」の意味はダッシュの意。まさに走る遊びです。

「かくれんぼ」は「ノーリ」、「けんけんぽ」は「パスユ」と呼ばれ、遊び方は日本と同じです。
国は違えど、遊びには共通点が多いものです。

次回は今大統領選挙で話題を集めるアメリカ合衆国を予定しています。

松尾 泰範 / Matsuo Yasunori

医療系人材会社勤務
一般社団法人鬼ごっこ協会
  国際部
  クエストセクション エンジョイナー
鬼ごっこ総合研究所 研究員


1986年海老名生まれ。幼少期は長野県で自然に囲まれながら育つ。東京大学大学院新領域創成科学研究科修了。大学では昆虫学を専攻し、富士山にてゴミムシダマシの研究を行う。大学院卒業後は旅行会社に勤務し海外添乗員として世界各国を巡る。現在は、医療系人材会社勤務。
<その他、所属>
一般社団法人東京スポーツクロスラボ 理事