親子関係と鬼ごっこ Vol,2
2015年4月30日(木)
羽崎泰男(鬼ごっこ協会代表理事)×平峯佑志(国際スポーツ鬼ごっこ連盟事務局長)
※Vol,1から続く
■平峯 佑志
そう考えると鬼ごっこが親子のコミュニケーションのツールになっていますね。
■羽崎 泰男
そうだね。親子でできないといけない。ただ、現実にはやれない人が多い。
■平峯
昔はできたのに今はできなくなっているってことですか。
■羽崎
うーん。何でも昔はできたっていうことじゃないけど、我々のなかで話題になるのは、例えば高いマンションに住んでいる家庭があるとするでしょ。お母さんたちが公園にたどり着くまでに、どれくらいの障害があるかというと。かなりの数がある。まず、玄関に行く。そして、子どもに靴をはかせるか?それともベビーカーに乗せていくか?こういったことで悩む。次に遊ぶものを持たないといけない。大した事ではないと思うかもしれないけれど、こういったものが、外に行くか行かないかの最初の判断材料になってしまう。遊び道具を持って行くということだけで、外に行くことをやめるってこともよくあるんだよ。
■平峯
それはお母さんたちが面倒くさいっていうことですか。
■羽崎
そうだね。遊び道具を持つことが面倒だということだね。それだけのことで。子どもが外に行く機会がなくなる。次に遊び道具を持って遊びに行くとする。その時、どれくらいの遊び道具を持つか。子どもと手をつなぐとどれくらい遊び道具を持って行けるか。そんなことを考える。ベビーカーも持って行かないといけない。そうなると、外に行く人とは行くけど行かない人は全く行かなくなる。しかし、外に出たら出たでまた問題が出る。公園に知り合いがいないということ。外に行くということだけでも乗り越えないと行けない障害がたくさんあるのに、これだと必然的に外に出なくなってしまうよね。だから昔の人と比べると今のお母さんたちは大変なんだよ。でも、そこで大切なのがそれをいかに乗り越えるかということなんだ。
■平峯
次に私が日常生活の中で感じることなんですが、子どもがある程度大きくなってもベビーカーに乗せている人が多いですよね。これは子どもが走るといった機会を妨げているように思うんですが・・・。
■羽崎
これはケースバイケースだね。ベビーカーを上手く使うことは必要だよ。でも今の時代は危ない。街中を歩いたりする時は、ベビーカーに乗せていれば安全だね。買い物などで、子どもがふらっとどこかへ行ってしまう危険もあるから。そういった時にベビーカーを使うは良いんじゃないかな。でも、どこでもかしこでも使うのは良くない。手間がかからないからという理由で使うのは問題かな。これは、お母さんたちの都合になってしまっているからね。それをどう使うかはしっかり考えないといけないよ。体を動かせる機会を作ってあげるのは大切だからね。そういった意味では、選択肢がたくさんあるからお母さんたちには知恵が必要だね。それをどう使っていくか考えるってことは欠かせないよ。
■平峯
そういったことを考えると鬼ごっこは大切だと思いますね。
次回へ続く・・・
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